Case03 酒さのスキンケア
皮膚科通院中の酒さの方のスキンケアの事例です。
皮膚科で「完治まで最低3カ月はかかります」と診断されました。
皮膚科の処方は以下の通りです
・内服薬 抗生剤、抗アレルギー剤、漢方薬、ビタミン剤
・外用薬 メトロニダゾール軟膏、ヘパリン類似物質ローション
皮膚科医師の指示通り治療を継続していたそうですが、赤味と湿疹が広がってきたことから、別のスキンケアを求めてサロンに相談にお越しになりました。
この方の希望により、スキンケアは角質層のケアに変更されました。その後、1カ月半で症状軽快となりました。
スコープ写真を下記に掲載しています。
国際コルネオセラピー協会会員薬剤師 藤木清志のコメント
「皮膚科治療にも関わらず赤味が悪化した」ということですが、ヘパリン類似物質には、発赤や潮紅の副作用が報告されています。
ヘパリン類似物質の保湿作用は、その成分(高分子)自体が水分を保持して保湿作用をもたらすというものです。角質層のスキンケア(コルネオケア)の観点から、私たちは「角質層に水分を補給する」ことが大切だと考えています。そうすることで角質のバリア機能が回復します。
また、この方は軟膏を使用されていました。軟膏にはワセリンなどの基剤が含まれていて、基剤が毛穴を目詰まりさせることがあります。生活の中で基剤がホコリなどを吸着し、それが毛穴に溜まってしまうと、炎症を引き起こす原因にもなります。ですので、軟膏を使った後は毛穴に溜まった基剤を洗浄する意識が大切です。
この方の場合、皮膚科通院にも関わらず症状が悪化したということですので、もしかしたらこのような因子が絡み合っていたのかもしれません。
薬は使い方によって良くも悪くも作用します。薬を使う前のスキンケアが大切だということかと思います。
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