Case08 二十歳男性のざ瘡(にきび)に対するコルネオセラピー
Case08 二十歳男性のざ瘡(にきび)に対するコルネオセラピー(スキンケア&食事指導)
複数の皮膚科を受診しましたがなかなかにきびが良くならず、コルネオセラピーを試そうと遠方より来店された二十歳の男性のケースを紹介します。
皮膚科では、様々な種類の経口抗生剤やビタミン剤、抗アレルギー剤や外用薬が順次処方されていました。漢方薬も試したそうです。それでも改善がみられませんでした。
電話カウンセリングの際、食事や生活習慣を確認しました。
1.牛乳を毎日500ml飲む(飲料は全て牛乳で、高校時代は1日1000〜1500mlほど摂取)
2.運動後にプロテインを飲む
3.ニキビ対策として市販のニキビ用化粧品(洗顔、化粧水、クリームのセット商品)を使用
皮膚は脂漏性の皮膚状態が観察され頸部や耳下の浮腫みがあり、また、牛乳とプロテインの摂取量はあきらかに過剰でした。
牛乳やプロテインの過剰摂取はニキビに良くないため一時摂取を中止するとともに、コルネオセラピーを実施することにしました。
肌の状態を観察したところ、毛穴の洗浄不足、脂漏性でありしかし角質層は乾燥状態が観察されました。コルネオセラピーは、まずクレンジング。その後洗顔フォームで洗浄し、ローションとジェルで保湿という一般的なスキンケアです。背中にはビームジェルによるポイントケアと、カクテルケア(ジェルとローションを混ぜて保湿)。
写真はコルネオセラピー実施6週間後のものですが、その後も安定した肌の状態を維持しいます。
このようなケースは決して珍しいものではなく、正しいスキンケア、コルネオセラピーと生活習慣の補正で健康な肌へと導くことが可能です。
国際コルネオセラピー協会会員、薬剤師 藤木清志のコメント
この方の加療経過について、3つの点から考えてみたいと思います。
1.生活習慣について
牛乳とプロテインの多量摂取を中止したことは、ニキビ治療に良い結果をもたらしたと考えてよいでしょう。
牛乳にもプロテインにも、たんぱく質が含まれていますが、それがある種のホルモン分泌を促進します。そのホルモンによってニキビができやすい状態になっていたと考えられます。
2.薬物治療について
この青年は皮膚科で治療されていました。
その処方が確認できていて、標準的なニキビ治療が行われていました。必要な場合抗生剤も使われますが、この方は推奨される抗生剤(テトラサイクリン系、マクロライド系、ペネム系)が全て使われました。それでもなお症状が軽快しなかったという事です。
3.スキンケアについて
ニキビ用として市販されている商品でスキンケアをやっていらっしゃいました。
その商品を調べてみると、ピーリングに使われる成分(サリチル酸)とスクラブが配合されています。
ニキビが活発(炎症強い)時に、これらの成分は炎症助長の方向に作用してしまいます。
たんぱく質の過剰摂取:ニキビができやすく、炎症がすすむ
角質を剥離するスキンケア:炎症を悪化させる
皮膚科で処方された抗生剤:常に炎症が助長されている状態では効果が得られなかった
角質層は、皮膚のバリア機能を担っています。コルネオセラピー(角質層保護スキンケア)はその機能を高めると同時に、角質下層の皮膚細胞を正常ターンオーバーに戻し肌を健康にするスキンケアです。
情報提供 コルネオセラピスト 京田悦子
Key words
#コルネオセラピー、#コルネオケア、#スキンケア、#保湿、#ニキビ、#ざ瘡